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子どもたちと一緒にドキドキ!ワクワク!〇〇〇〇!していますか?

229 保育実習生の言葉から… 後編 〜専門職です〜

おはようございます。Guoぱんだです。

 

さっそく、昨日のつづきです。

pandamzlbk.hatenablog.com

 

この2歳児クラスにSちゃんという噛みつきが酷く出てしまう子がいました。

機嫌の悪い日には、前触れもなく友だちに噛み付くので目が離せないのですが、このSちゃんが機嫌の悪い日は半年も一緒に過ごしていると大体予想が出来ます。

『お家からの連絡ノートのコメントが書かれていない時』に多いのです。

何も書かれていないことで、お母さんもお父さんも忙しくて、前日の夜はSちゃんが寂しい夜を過ごしたことが手に取るようにわかります。

ですから、連絡ノートを一番最初にチェックした担任から「今日は要注意の日です」と声がかかり「はーい!」と他の担任が返事をするという、原始的ですが毎日の日課として行なっていました。

実習生Mさんは「こんな配慮もしているのはビックリでした。自分にできるのだろうか…と自信がなくなりました」と言うので、「これが毎日子どもたちを見ていると気づけるようになるし、気づけるように保育者も努力するのが大事なんじゃない?」と伝えました。

 

保育者が様々な角度から、また様々なところで得た情報、予想から子どもたちの姿を見ることで事故や怪我も防げたり、成長発達の援助ができるということにつながるのではないでしょうか。

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さて、Mさん…食後の掃除を積極的にやらない方でした。

いつ自分から言ってくるのかな?と待ちましたが、食べ終わると子どもたちと遊びに行ってしまうので、痺れを切らして4日目に声をかけました。

 

G「食後の掃除は実習中に経験しなくても大丈夫?」

実「昨年もやらなかったのでいいと思いました」

G「(本当に昨年の担任は( ̄^ ̄)…)掃除から見えてくるものって何があると思う?」

実「……雑用なので何もわかりません」

G「例えば食後の掃除をすると、机や机の下の残飯から食べ方が上手になったなぁ…と成長を確認できたり、こんなにこぼすのはどうしてかな?と関わり方のヒントが得られたりすることってない?ただの雑用が実は子どもたちを知る上でとても大切な時間になるとしたら…4日間、とても勿体無いことしたと思うんだけど…どう?」

 

この後、Mさんはすぐに「明日からは掃除をさせて下さい」と言ってきましたが、園児だけではなく、大切な将来ある実習生を受け入れることの責任を感じました。

Mさんにとって、昨年の実習ってどんなものだったのだろう…

もしかしたら「超楽!今年も同じクラスで楽しもう」なんて思っていたのかもしれません。

こんな気持ちにさせてしまったとしたら…保育者であるものの責任を感じてしまいます。

 

 

保育の仕事はとかく子どもと遊ぶことくらいにしか思われないことも多く、またそのように保育している残念な保育者も山のようにいます。

子どもと共に過ごす生活やあそび、そして掃除や片付けなど子どもがいない空間や家庭からの情報の中にも、子どもたちを知る機会はたくさんあります。

そして、子どもたちとどう関わると子どもたちがより成長していくのかのヒントも見つけられます。

怖いことですが、わざわざ子どもたちの姿を感じなくても一年がすぎてしまうこともたくさんあります。保育者のやり易い環境を作って保育する人もたくさんいます…

しかし、専門職である保育士としてそれではあまりにもお粗末です。

気づく目、気づこうとする心は忘れないようにしたいものです。

 

 

追記

全くの余談…

火事現場を見に来た中高生2人の娘とその母親の3人組。

すれ違った時にヘラヘラ笑っていたので睨みつけたところ目をそらしました。

が、火事現場でも大笑い、馬鹿騒ぎをしていたよう…まさに馬鹿親子!

そこにいる皆が真剣に取り組んでいるのに何が面白いのか…

こういう人の不幸を笑う人間に人を育てたくないなと思いました。