Guoぱんだです。
本日も牛乳アレルギーに関するトラブルの事例です。
アレルギー除去食のお子さんが大きくなり、自分のアレルギーについて意識できるようになると、それまで大人だけの目で管理していたところに、当事者である子どもの目も増えるようになります。
子どもからも「今日は何入っている?」というような確認がされたり、「これは僕のじゃないよ」というような指摘もあり、頼もしい存在となります。
受け身ではなく、子どもたち自身にも意識を持ってもらうことも事故を防ぐ上では必要ですし、そんな姿を見て周りの子たちも食やアレルギーについて意識するようになり、気にかけてくれる姿もあります。
そのような中でこのようなことがありました。
4歳児のOくん。昨日の話のアレルギー反応が酷く出るお子さんと同一人物
牛乳原材料を完全除去しています。
その日の給食はシチュー。シチューの日はOくんには毎回豆乳シチューが出ます。
普段、豆乳シチューは想像してはいけないものに似た見た目で出てくるのですが、何故かこの日はとても美しい豆乳シチューに仕上がっていました。
給食の先生から豆乳シチューを受けとりクラスに戻り、豆乳でもこんな風に綺麗にできるなら毎回そうしてほしいなと思うのと、なんとも表現し難い若干の違和感を持ちました。
もう一人の担任にこのようなことを伝えた後に、「今日は豆乳シチューだよ」とOくんにわたしました。
そして食事が始まり数分後、Oくんの隣に座ったGuoぱんだにOくんが言いました。
O「これって、牛乳入ってない…よね?」
G「うん、給食の先生からOくん用でもらってきたよ」
O「でもね…何だかピリピリするの…」
G「え??辛いものは入ってないし、なんだろう…ちょっともらっていい?」
とOくんの豆乳シチューを口にして「ピリピリしないよ」と言いかけたその瞬間、なんとも表現し難い食前の違和感とOくんのピリピリが繋がりました。
G「Oくん、もうこれは食べないよ」
とシチューを取り上げると、給食室に走りました。
予想通り、牛乳抜きシチューを作っていて、最終段階で豆乳ではなく牛乳を入れてしまっていたのでした…
運良く、Oくんはその後も反応が出ずに過ごすことができましたが、一歩間違えればとんでもないことになっていました。
日頃の子どもとの信頼関係や、子どもの声を聞くことの大切さを感じました。
そして、Oくんの食に対する意識も、とても大きいものであったと感じます。
この時の教訓は『違和感をもったらそれは何かがいつもと違う』です。
確かにこの事例の場合は作っている時点での間違いなのですが、Guoぱんだは給食の先生を責めることはできませんでした。
実際、何とも言えぬ違和感があり、Guoぱんだ自身も他の職員にそれを言葉で発していたのですから…
もっと早くこの違和感を解消できていれば、Oくんにこんなものを食べさせることはなかったと振り返ると反省の言葉しか出ません。
違和感…体に感じるなんとも言えない嫌な気分
これは予知能力とかでもなんでもなく、いつもと違う不自然さの表れなのです。
違和感をもつということが、何だかわからないけれどいつもと違っているということで、そのような時は違和感を取り除けるまで確認作業をしなければいけないのですよね。
人間ですから悲しいかな、間違いもあります。
だからこそ、一人ではなく二人、二人ではなく三人…とたくさんの人の目での確認が必要になるのです。
何回も確認しなくてもとか、いちいち面倒とか、一人で責任が持てないのは恥ずかしいことではなく、間違いを起こさないための配慮として多くの目をむけること、多くの気づきをすることを考えていきたいところです。
この食物アレルギー編を初めて目にする方はこちら
210 食物アレルギー Guoぱんだ編 - ワク*2 ドキ*2 ◯◯*2 保育士MEMO
も読んでいただけると嬉しいです。ここに綴るのはあくまでもGuoぱんだ自身の体験談となっています。