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290 楽しかったのは誰? 前編

最近、大相撲は行司さんに注目しているGuoぱんだです。

 

 

保育園などで行事をするにあたっては、行事の計画書を作成します。

普段の保育で慌ただしい中での作成に、大変だなと思うことも多いです。

しかし、計画書を作ることで、行事の動きや確認、また落としてしまっていることなども見えてきますので必要なものです。

 

 

さて、この行事計画書を通して、行事を行う際に保育者には大きく分けて2つのタイプがあると感じています。

 

①しっかりと計画を立て保育者の動きもある程度予想して行事を行う保育者

②保育者の動きは臨機応変なので計画はあってないようなもので行事を行う保育者

 

大抵、行事を引っ張っていく中心になる保育者がいますので、この人が①か②であるかによってかなりいろいろなことが変わってきます。

 

①のメリットは経験の浅い保育者にとっては具体的に記した計画書があることで、たとえ『例年通り』で済まされても比較的行事で何が起こるのか想像しやすいです。

158 都合のいいことば〜いつも通り・例年通り〜 前編 - ワク*2 ドキ*2 ◯◯*2 保育士MEMO

保育者の動きも計画してあるので、自分の居場所も分かりやすいのではないでしょうか。

デメリットは、計画を細かく立てるのが大変で計画書を作るのに時間がかかります。

計画を立てる保育者がその行事を深く知っていることも必要になるので、経験の浅い保育者にとっては更に計画を立てるのは厄介です。

 

②のメリットは、計画書は簡単に(昨年の丸写しでも可)作れるので時間はかかりません。

計画書には細かく書かれていないので、自由に動け、それぞれの保育者の個性も出しやすいという人もあるでしょう。

デメリットは細かいことが書かれていないので、自分の居場所はわかりませんし、もしもの時はどうするのだろう…と読み解くのはベテラン保育者でもかなり難解です。

経験の浅い保育者にとっては更に「意味わからん」部類の計画になるでしょう。話し合いが綿密に行われていれば問題はないですが…

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①と②のタイプの保育者の行事計画書に基づいて行事を行った際にこのようなことを感じました。

 

①のタイプのT保育士はとても真面目で子どものことをよく考える保育者です。

計画書も細かく立ててくれるので、周りの保育者は安心して計画を実行することができます。

しっかり計画されているので自分たちの役割を認識し、落ち着いて動けるため、保育者も子どもたちとともに行事を楽しむことができます。もしものことがあっても、誰が空いているのかがわかるので、指示も出しやすいのです。

子どもたちの様子もよく見えて、子どもたちの様々な表現も見ることができます。

ですから、行事が終わった時に周りの職員から「今日は楽しかったね〜」という言葉が自然と出てきます。真面目なT保育士は次を見据えてしまうので「あーここはこうすればよかった」と一人悩んでいるのですけど…

 

②のタイプのV保育士は責任感はなくルーズで、子どもは “可愛い” と総称して表現する発達を考えた保育ができない保育者です。

もちろん計画書は昨年の丸写し、話し合いも何もなく行事当日に行事の計画書が手渡されます。

Guoぱんだをはじめ何人かは計画書がなくても動けるだけの経験や気遣いはできますので、行事が上手く遂行するように、自分自身の技術を使ってひたすら動きます。経験の浅い保育者も自分の技術を踏まえて動かしながら…

行事は滞りなく無事に終わります。

しかし「今日は楽しかったね〜」とはしゃいでいるのはV保育士で、Guoぱんだをはじめとする他の保育者は「疲れた〜なんなの一体」という感想になります。

ましてや子どもたちがその行事でどんな様子だったのかは全く分かりません。

楽しいなんて感想は全くなく、とにかく不備だらけの行事を周りの保育者がフォローして動き回る訳です。そう…周りのおかげで行事ができたのです。

 

 

つづきは明日!