昔々、祖母との会話…
赤、オレンジ、ピンクなどの暖色系のものを提示して「どれがいい?」と聞くと、それがピンクでもオレンジでも、祖母はこう答えました。
「じゃあ、その “赤い” のちょうだい」
青や緑、紫などの寒色系のものを提示して「どれがいい?」と聞くと、それが緑でも紫でもこう答えました。
「じゃあ、その “青い” のちょうだい」
ちなみに黄色は「その黄いないの」と言いました。黄色が汚いものに感じたものでした。
そう答えられる度に「違うよ!ピンク(緑)でしょ!」と色にはもっと細かい区分けがあることを伝えましたが、それが伝わることもなく「赤いの」「青いの」で片付けられました。
そして、子ども心に思いました。
「ピンクを “赤” 、緑を “青” と表現したら終わりだな。老いが始まったと思わねば」と…
さて、数年前、保育園で子どもたちと遊んでいる時に子どもたちが色々な色の紙でクジを作って持ってきました。
子「せんせー、どれにする??」
G「それがいい。そこにあるの(そのピンクの)!!」手が塞がっていたので…
子「どれよー?わからん!どの色?」
G「それそれ、そうそう、その “赤い” の!!」
子「これ?この “ピンク” でいいの?はい、どうぞ」
…Guoぱんだ、今 “ピンク” を “赤” って言ったぞ…
脳裏にこだましました。
「ピンクを “赤” 、緑を “青” と表現したら終わりだな。老いが始まったと思わねば」
ピンクに見えていたのですよ。
ピンクだとわかっていたのに!!!
…ただピンクって言うのが面倒で “赤” と言ったことだけは覚えています。
最近も祖母のように色を赤、青に総称して言いそうになります。
そんな自分に気がついて、意識的に正確な色の名前を言うようにしているGuoぱんだです。