2-53 体験の場に感謝〜味覚とは?〜
Guoぱんだです。
味覚について綴っていますが、今日はその最終日です。
離乳食の役割の1つに、少しでも多くの食材を体験する場というものがあります。
多くの経験の中から味覚の許容範囲を広げるのです。
“嫌いだったものが食べられるようになる”
“好き嫌いを変えていく” など…
経験なくしては味覚の許容範囲は広がっていかない。
「食べる経験をしていなくても、大人になったら食べられる、いつか自然に食べられる」訳ではないのですよね。
だから、離乳食を進めることで、様々な味の経験をし、味の獲得をする。
そして、畑の野菜作り環境は、万民を野菜好きにすることが目的なのではなく、食べてみる経験をさせる場作りであるのだということ。
現代においては、食物アレルギーの問題もありますので、デリケートな部分や、食べさせたくてもできないというケースも多々あるので、気をつけたいところもありますが…
無理強いをしなさいということではなく、何事も触れてみる経験は必要。
離乳食で…
畑で…
保育園などの給食で…
クッキング体験で…
お母さんが「一口でいいから食べなさい」と言うことで…
繰り返し食べる経験していくことで、将来に繋がる味覚が形成されていくのです。
大人になったら今まで好きではなかった味が好きになったとか、いつの間にかなんでも食べられるようになった、ということは偶然の産物なのではなく、いつか食べられるようになる経験をしていたということであり、そのような経験をさり気なく受けていたということでもあるのでしょう。
それを与えてくれたのは親であり、環境であり…
経験させてくれてありがとうと思うところでもあります。