6-183 そんなことされても嬉しくないよ!! ✳︎2016.10.5の記事より
Guoぱんだです。
保育園や幼稚園などでは運動会シーズンですよね。
ということで…本日は2016.10.5の記事より、メッセージを…
運動会が近づいたある日のエピソード…
5歳児クラスの運動会のリレーで、どうしたら勝利できるのか?と子どもたちの作戦会議が白熱していました。
というのも、4チームあるうちのAチームに走るのが得意な子が揃っていて、毎回Aチームが勝ってしまうので、他のチームがなんとしてもAチームに勝ちたいという思いがあったからです。
憎たらしいくらい、いつも速いAチームを負かすために、残り3チーム&Guoぱんだは、とにかくいろいろ作戦を考えました。
Bチームはクラスで一番足の速い男の子が、同じチームのクラスで一位二位を争う速く走れない2人の友だちに速く走れるフォームを伝え、チームみんなで走りの特訓、Cチームは走る順番を工夫して対抗、Dチームは「一人一人が少しずつ速く走る」ことでAチームとの差をうめる作戦を考え、Guoぱんだは3チームのモチベーションを上げる応援をし、打倒Aチームにむけ日々努力していました。
運動会が1週間後に迫った頃、Aチームの気の強いMちゃんが、DチームのT君にこんなことを言いました。
「どんなに頑張ってもAチームには勝てないよ。手を抜いてあげようか?」
普段は温厚なT君の顔がみるみる険しくなり、大きな声で言い返しました。
「そんなことされたって、ちっとも嬉しくないよ。実力で勝ってやる!!」
Mちゃんは恥ずかしそうにその場を離れていきました。
このやりとりの一部始終をみていたGuoぱんだは「T君、かっこよかったよ」と声をかけると、「当たり前でしょ。手を抜くなんてダメだよね、先生いつも言うじゃん」と…なんだかGuoぱんだの思いもしっかり伝わっていて、とても嬉しかったのを思い出します。
そして、その2日後、T君の言葉通り、DチームがAチームに初めて勝利しました。
Dチームだけでなく、B、Cチーム&Guoぱんだも「やったー!!Aチームに勝った!」と全身で喜び、お祭り騒ぎとなりました。
さて、運動会当日は…あっけなくAチームの勝利でした。
予備戦で負けたことで、MちゃんはじめAチームメンバーは「油断してたね…」ということに気づき、今度はバトンの受け渡しを完璧にしてきたのです。要するに、Aチームを本気にさせてしまったわけです。
リレーなので勝ち敗けはついてしまいますが、みんなが本気になったリレーでもあり、やり遂げた感も含め、子どもたちの心の成長が感じられた、印象深い運動会となりました。