Guoぱんだが疑問に思う保育のシチュエーションの一つにこのようなものがあります。
例えば、保育者がこのようなことを言う場面…時々います。こういうことが好きな人…
「明日はひな祭りなのでおしゃれしてきていいよ!」
いいのですよ。
別におしゃれしてくることを否定している訳ではありません。
たまにこのような日があると、特におしゃれ好きな女の子は大喜びもするでしょう。
では、何を疑問に思うのか。
このように伝えたら、子どもたちが傷つかない対応を保育者がしていますか?ということ。
ファッションなんて、大人でも様々な価値観があるものです。
Aさんが素敵♡と思うものを、Bさんが素敵♡と思わないこともありますし、自分では最大限におしゃれしてきたつもりなのに、それよりももっとゴージャスなおしゃれをしてきた人たちの陰に隠れてしまう…なんてことも往々にしてあるものです。
そういうことです。
これは大人の世界に限ったことではなく、子どもの世界にもあって、第三者になって見ていると「ひど〜い」と思うことが多いのです。今回はひな祭りを例にしましたが、卒園式とかでもこのようなデリカシーのない場面をよく目にします。
「◯◯ちゃんの服かわいい〜おしゃれしてきたんだね。素敵!」ドレスを着てきた女の子には当然声をかけます。
「◯◯ちゃん、髪の毛アップにして大きなリボンつけておしゃれしてる!可愛い〜」見た目がいつもとかなり違うととてもわかりやすいので当然声をかけるでしょう。
でも…
おしゃれが目立つ子どもに大々的に声をかける保育者は、おしゃれしてきても声をかけてもらえない子や見えるおしゃれをする余裕がなかった子もいることに気づいているのでしょうか?
S先生の不機嫌になるのはそこなんですよ!!↓
様々な価値観のご家庭が園にはきています。
見た目でわかるおしゃれ服を着せてくる家ばかりではないのです。
こんな子も実際にはいるんです。
「私ね、今日は一番お気に入りの服を着てきたんだ」自分なりのおしゃれです。
「髪の毛を今日はゴムでしばったの」いつもとちょっと変化をつけたおしゃれです。
「おしゃれな服なんか必要ないって言われた」そういうことだってあります。
というようなその他大勢の子どもたちが…
自分は良かれと思って発している一部の子への特別な声かけが、実は周りの子を傷つけていることがたくさんあります。おしゃれしてこないから悪い…おしゃれを勉強しろ、なんて言う人はまさかいないですよね??
特別扱いを受けて喜んでいる子の横で、複雑な気持ちになっている子がいるかもしれないことに保育者が気づくことも大切なことです。
“おしゃれしてきていい日” を設定したならば、全ての子に対しておしゃれしてきたものをみつけてあげて欲しいのです。
ちなみにGuoぱんだは、「おしゃれしてきていいよ」というような日は作りません。
何故って自分自身がおしゃれしていっても声をかけられないタイプだったので、こういうものは下手をすると自己否定を植え付けてしまうと思うからです。
そして、上記に綴ったように100人以上もいる子どもたち全員におしゃれ発見の声をかけて歩く自信がないから…
もしこのようなイベントをするのであれば、目立たない子どもたちの精一杯の気持ちを拾い上げてほしいなと思います。