4-7 グレコ家猫日記〜グレコは幸せな猫でした〜
2月、体調を崩したグレコ。
完治することはなく、歯周病の諸々の困った症状は今後もいつ再発してもおかしくないですし、猫エイズ&白血病のキャリアを持っているので、不調になることもあるのです。
今後は毎日の様子をこまめにチェックしていくしかありません。
つい数日前も、先日の右頬の傷口から膿がドロドロ出てしまい、通院…
抗生剤を注射してもらいました。
今回を乗り切ったら、歯周病の治療(要するに抜歯)も考えていきましょうと、動物病院の先生に言われました。
これからも、このような繰り返しなのかな?
カリカリの食事がうまくとれず、先月より体重がかなり減ってしまったので、歯が痛いのでしょう。
大好きな高級ささみフードの汁でカリカリを多少柔らかくして与える方法を実行しようと思っています。
さて、先日、こんなことがありました。
近所の猫の保護などをしている方が突然やってきて、「最近、どんな猫ちゃんが遊びにきますか?」と聞いていったそう…
その中で、その方が「あの目の悪い猫ちゃんはきっともうダメですよね。何をやっても懐かないし猫でしたよね?もうしばらく見かけないから…」とポツリと言ったのだそうです。
「え?ああ、あの子(グレコ)なら、家の長屋の二階にいますよ」
「え???」
一年前に瀕死になっているところを保護したことや、最近も通院して、お利口に診察を受けていることなどを伝えると、それはそれはビックリして喜んでいたそうです。
そして「あの子が?お利口で??もうダメだと思っていたのに…よかった~」嬉しそうに帰っていったそうです。
グレコ…
片目が見えずにいつも斜めに物を見て、凶暴で、いつも一人ぼっちで…
Guoぱんだにしか懐かなかった猫。
きっと近所の餌やりさんからも嫌われていて、グレコがある日突然いなくなったことなんて、誰も気にも留めていないだろうなと思っていました。
でも、実はグレコは、近所の人たちがいつも心配していた幸せな猫だったのです。
なんだかそれを聞いてGuoぱんだも涙が出るほど嬉しくなりました。
そしてその日、いつものように大嫌いなGuoぱんだを避けて、部屋で隠れるグレコに声をかけました。
「グレちゃんは、一人ぼっちじゃなかったんだね。みんながグレちゃんのことを心配しているよ。グレちゃんはとっても幸せだね」
グレコを保護して一年余。
心配していた近所の方たちの存在を知り、今度お会いしたら、グレコの近況を伝えたり、家猫として過ごしているグレコの写真を見せてあげたりしたいなと、思っています。
この殺伐とした毎日の中、人の優しさに触れ、久しぶりに「この世もまだまだ捨てたもんじゃないね」と思うGuoぱんだでした。