Guoぱんだです。
保育の、仕事をしていると、結構な割合で都合のいい言葉とか、聞こえがいい言葉が登場します。
言わんとしていることはわかる気はするけれど、実際に説明したり動くとなる「どういうこと?」と首をかしげる曖昧な言葉が…
時々綴っている都合のいい言葉シリーズです。
…かなり久しぶりですが、先日この言葉が気持ちよいくらいに「絶対にできないだろう」という場面で登場しました。
『臨機応変』…
今日と明日は、かなりブラック系の話題になっていますので、読んでいただけるようでしたら、適当に流して読んでください。
コロナ禍で、保育現場もかなり環境には気をつけています。
エアコンもろくに効かない室内では、どんなに暑くてもマスクは必須です。
密な状況を避けるために、子どもたちの生活は時間差で行動したり、今までと違う部屋割りを考えたり…
保護者の送り迎えにもかなり気を遣います。
職員の話し合いや食事も頭は付きあわせず、一方方向を向いてしています。側から見ると異様ですが仕方ないですね。
さて、新型コロナがもうすぐそこにいてもおかしくない状況になっているということで、先日、突然、保育の部屋割りにテコ入れがありました。
突然のリーダーの指示…
「早朝保育の時点から、各年齢の保育室で行うようにしましょう!!」
これを聞いて面食らったのは現場です。
早朝保育の時点ではスタッフは数人で揃っていないし、もとものギリギリの状態で保育している現実があります。早朝は合同保育が一般的です。
クラスは6つあります。
年齢が低ければ低いほど、子どもが一人でもいれば、全てを一人でするのは不可能な話。
しかも登園時はどんどん子どもたちの人数が増えてくる時間。
今でさえ、ちょっとイレギュラーなことがあるとスタッフの取り合いがはじまるくらいです。
口を揃えてスタッフは言いました。
「いやいや、朝の時間にスタッフがいないですよ。合同で保育しないで過ごすなんて、どうやって保育するんですか?」
リーダーは平然と言いました。
「そこは人数が足りているクラスから足りないクラスに、スタッフが臨機応変に動きましょう!!」
……はぁ??
そもそも人数が足りないのに、どこからスタッフが出てくるのだ!?
合同でいれば新型コロナの危険はあるが、スタッフが手薄になればおのずと事故や怪我のリスクも増しませんか?
怖くてたまらないのですけれど…
臨機応変と言われた時点で、誰も助けに入ってくれないってことであり、工夫してなんとか日々を過ごしている自分たちが更に大変さが増すってことですよね???と想像がつく訳です。
事故や怪我が起きたら「ちゃんと見ていない」と非難されるのは現場の職員ってことですよね???と責任転嫁されることも容易に想像がつく訳です。
臨機応変って一体…
聞こえはいいけど多分誰もやろうとしないし、そもそもできないし、機能もしない、言いだしっべのリーダーができないだから誰もできる訳がない。
一部の人間の不満が爆発するとんでもなく曖昧な保育用語。
つづきは明日へ~