ゲロゲロと田んぼからカエルの声が聞こえるようになりました。
おたまじゃくしがカエルになるってわかってはいるけれど不思議です。
おたまじゃくしのおちょぼ口が何とも言えず好きなGuoぱんだです。
Guoぱんだが小さい頃は田んぼからおたまじゃくしを集めてきては家の外に転がっているたらいの中に入れて、特に難しく考えることもなく単純に飼育していました。
でも、保育園で働くようになってこのおたまじゃくしを飼うことの難しさを感じるようになりました。
飼育ケースに田んぼの水を入れて、とまり木を用意し、おたまじゃくしを入れて飼う…という単純な作業のはずなのですが、うまく育たないのです。(専門家の方が言うには、自然界の生き物を人間が育てるとホルモンバランスが崩れるので飼育は実は難しいのだということです)
主なGuoぱんだの失敗は…
失敗① 休日を挟むと室内の飼育ケースのおたまじゃくしが茹だって浮いている地獄絵図
失敗② 失敗①を受けて空気が通わないのがいけないのだろうとエアを入れて対処するが休日を挟むと失敗①同様おたまじゃくしが茹だって浮いている地獄絵図
失敗③ 失敗①②を受けて外気が必要なのだろうと休日は園のテラスに飼育ケースを出して対処するが休日を2、3回挟むと手足のはえたおたまじゃくしが失敗①②同様茹だって浮いている更に悲惨な地獄絵図
そんなことを繰り返し、すっかりおたまじゃくしの飼育に自信をなくしたGuoぱんだは、おたまじゃくしの飼育をきっぱりやめることにしました。
ある年の初夏、排水溝がつまって水がたまったプールにたくさんのおたまじゃくしがいるのを子どもたちと発見しました。
もちろん子どもたちは「おたまじゃくし飼おうよ」と言い出しました。
いろいろなものを飼育して楽しんでいましたので、子どもたちが言い出すのは予想がつきましたが、Guoぱんだは2度とおたまじゃくしは飼わないと決めていたので「おたまじゃくしはそのまま自然のプールにいた方が幸せなんだよ(排水溝に流されたら幸せじゃないけど)」と伝えました。
しかし子どもたちは一歩も引かずおたまじゃくし飼育に向け動き出しました。
おたまじゃくし幸せ論では子どもたちを説得できず、Guoぱんだはおたまじゃくしを飼うことの難しさを説明すると、子どもたちもおたまじゃくし飼育について真剣に考え始めました。
こんなに真剣に考えている子どもたちをみていると「飼いたくない」で終わらせることもできず、何か良い方法はないだろうかと子どもたちと園庭を見回すと…
「あ・・・あれ!!」
そこにあったのは1週間前に田植えに行った後に残った稲苗を植えた“ミニュチュア発泡スチロール田んぼ”
「これ、使えるよね、おたまじゃくしは田んぼにいるんじゃん」 ということで子どもたちと獲れるだけのおたまじゃくし(とはいえ、腐敗した溜まり水の中のおたまじゃくしに子どもたちは「いた〜」と叫ぶだけで獲るのはGuoぱんだ。一人泥まみれGuoぱんだです)を捕まえてミニ田んぼに移し替えました。
ヤゴも一緒に捕獲しましたが、ヤゴの餌はおたまじゃくし…と図鑑にのっていて、後日焦ってヤゴを別の場所に移す子どもたちでした。
さて、その年のおたまじゃくしはミニ田んぼのおかげで皆元気にカエルになって巣立っていきました。
それまではカエルを見つけると触りすぎて可哀想な姿にしてしまうことも多かったのですが、毎日成長も観察できたこともあってかカエルの扱いも優しい子どもたちでもありました。
カエルを飼うには断然ミニ田んぼがおすすめです。